후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,970자 · 48화면
。
しかし、商店はなれているから、何食わぬ顔、毎度ありがとうございます、と送り返しておいて、月末のツケの中へ、お買い上げ品として万引の品物も書きこんでおく。ちゃんと払って下さるのだから、万引には相違ないが、益々ありがたいオトクイ様でもある。諸方の商店は、浅虫家の未亡人御来店とあればたくさん品々を前に並べ、存分に万引していただくことになっている。
ところが、病癖というものは、遺伝するから怖しい。咲子の良人の正司には姉に当るキク子が、やっぱり万引してくるのである。
キク子は二十五にもなって、まだ独身者という変り種、非常に美人ではあるが、我が強く、陰気で、無口で、てんで男など眼中にないらしい様子である。立居フルマイが荒々しく、投げやりで、奔放だ。そういう変り者であるから、万引の手口が豪放をきわめていて、人力とは思えないほどゴッソリ持ってくる。コートの裏に何十本というカギのついたヒモがぶら下っていて、ここへ反物を何十反もぶら下げてくるような、妙に芸のこまかい技巧派のところもあるのである。母の血をうけて利巧なことは確かであるから、粗雑、奔放のようでも、無口で陰気で考えこんでいるような放心状態のとき、実は万引の手口について新発明をこらしているのかも知れない。