후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,134자 · 43화면
それをきいてお龍は安心。声を落して、
「私はこんなナリをしているが、実はある人に頼まれてきたんです。むかし旗本の梶原正二郎という人にたのまれたのですが、誰にも知られぬように、あなたとお母さんにそこまでつきあってもらえませんか」
女の顔には感動よりも訝しげな翳がさしたが、無言で物陰へ隠れたのは、そのちょッとばかりの陰にメクラの母がいたのである。二人はヒソヒソ相談していたが、近所の婆さんに後をたのんで、二人のあとをついてきたのである。二人は例の大木戸の家へ母と娘を案内してぬりつけた炭や泥を落して、着物をきかえて現れて、正二郎は名乗りをあげ、寛永寺へ立てこもってからの一部始終をこまかに物語ったのであった。
「昔のことは、みんな忘れた」
こまごまと全ての話をきき終っても、お久美はまったく無感動であった。毛スジほどのなつかしさも浮かべず、折れた歯でもこぼすように呟いたのは、それだけだった。
「今連れ添う二人の男にはそれぞれ充分に報いをするし、裁判がきまったあとでは五人の子供もひきとって、生涯大事に育てるから、それまではむごいようだが二人の男には内密に、今から直ちにウチへ来てくれまいか」