후리가나로 읽는 일본 고전
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はる
春
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 春(はる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,464자 · 21화면
てくる。そして彼は眠れなくなる。幾度も寝返りをする。がどちらを向いても、すぐそこに、手を伸せば届くところに、仲間の男が寝ている。
二百何十里かの遠い郷里から、身体と一緒にその寄宿舎に運ばれて、一度も洗濯されたことのない布団である。いくら日に干しても湿っぽく汚れている。その襟から、喉仏を露わにぬっと首がのびて、首の先の固い重い大きな頭が、枕にずっしりとのっかっている。触れたら汗か脂かでねちねちしそうな額に、毛髪が縮れ絡んでいる。布団を被っていたのが、息苦しいために伸び出たものらしい。だがいくら伸び出ても、密閉された寝室の中はやはり息苦しい。多分の血液を湛えている皮膚には、面皰や薄痣や雀斑などが浮上っている。黄色い歯並の覗き出してる半開の口、ぽかんとした空洞な鼻孔、そこからすーっすーっと、時々ぐるぐるっと、息が通っている。
そういうのが一室に六つ、窓際から廊下の扉の方へ、横に三つずつ二列になって、ぎっしりつまっているのである。
廊下の電燈の光が、櫺子窓の黝ずんだ擦硝子に漉されて、ぼーっとした明るみを送っている。その盲いた朧ろな明りが見ようによって、或は赤っぽく、或はだだ白い。