후리가나로 읽는 일본 고전
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はるのとうぞく
春の盗賊
太宰 治의 春の盗賊(はるのとうぞく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,212자 · 58화면
あった。芸術の世界も、そんなものだと思っていた。お恥かしいことである。
私の悪徳は、みんな贋物だ。告白しなければ、なるまい。身振りだけである。まことは、小心翼々の、甘い弱い、そうして多少、頭の鈍い、酒でも飲まなければ、ろくろく人の顔も正視できない、謂わば、おどおどした劣った子である。こいつが、アレキサンダア・デュマの大ロマンスを読んで熱狂し、血相かえて書斎から飛び出し、友を選ばばダルタニアンと、絶叫して酒場に躍り込んだようなものなのだから、たまらない。めちゃめちゃである。まさしく、命からがらであった。
同じ失敗を二度繰りかえすやつは、ばかである。身のほど知らぬ倨傲である。こんどは私も用心した。鎧かぶとに身を固めた。二枚も三枚も、鎧を着た。固め過ぎた。動けなくなったのである。部屋から一歩も出なかった。癈人、と或る見舞客が、うっかり口を滑らしたのを聞いて、流石に、いやな気がした。
いまは、素裸にサンダル、かなり丈夫の楯を一つ持っている。私は、いまは、世評を警戒している。「私は嘗つて民衆に対してどんな罪を犯したろうか。けれども、いまでは、すっかり民衆の友でないと言われている。