후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(一)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(一)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 158,540자 · 319화면
彼女の名はお俊といった。母は自分のあとを嗣がせるつもりで、子供のときから一生懸命に長唄を仕込んだが、お俊は肩揚げの下りないうちから男狂いをはじめて、母をさんざん泣かせた挙句に、深川の実家を飛び出して、上州から信州越後を旅芸者でながれ渡って、二、三年前に久し振りで江戸に帰ってくると、深川の母はもう死んでいた。それでも近所には昔の知人が残っているので、彼女はここで長唄の師匠をはじめて、少しは弟子もあつまるようになったが、道楽の強い彼女はとてもおとなしくしていられなかった。詰まらない男に引っかかって、金が欲しさに女囮もやった。湯屋の板の間もかせいだ。そのうちにお俊はこの近所の魚屋からふとお蝶の噂を聞き込んだ。
魚屋はお俊が懇意の家で、そこの娘はお亀とも心安くしているので、お蝶がときどきに怪しい使いに誘拐されてゆくという噂が自然にお俊の耳に伝わった。お蝶の容貌好しをかねて知っている彼女は、この怪しい使いを利用して、娘を更に自分の手へ誘拐しようという悪い料簡を起した。ふだんから自分の手先につかっている安蔵という奴に云いふくめて、二、三日まえからお亀の家の近所をうろついて、内の様子を窺わせているうちに、その屋敷からお蝶を一生奉公にかかえたいという掛け合いに来たことも判った。