일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(三)

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(三)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 201,612자 · 405화면

아오조라 문고

どれもみな男の顔であった。近所の人らしい女二、三人が狭い台所でなにか立ち働いていた。四畳半には主人と女中との死骸がならべてあって、お葉の家からはまだ誰も引き取りに来ないとのことであった。雨戸はみな閉め切ってあるので、線香の煙りは家じゅうにうずまいて流れていた。

とても割り込んで坐るような席はないので、半七は台所へ廻って、流し元のあがり框に腰をかけていると、ひとりの女房が手あぶりの火鉢を持って来てくれた。

「どうもお寒うございます。なにしろ、この通りのせまい家ですから」と、女房は気の毒そうに云った。

「もうおかまいなさるな。時にここのお弟子さんの其蝶さんは見えていませんかえ」

「来ています。呼びましょうか」

「呼ばなくってもいい。どこにいるか教えて下さい」

「あれ、あすこに……」

教えられた方を伸び上がって覗くと、狭い家だけに其の人はつい鼻のさきに見えた。彼は二つの死骸に最も近いところに行儀よく坐って、だまって俯向いていた。膝と膝とが摺れ合うように坐っている人達のあいだに、行燈や燭台が幾つも置いてあるので、其蝶の蒼ざめた横顔は明らかに照らされていた。其月の死骸のそばには文台が据えられて、誰が供えたのか知らないが、手向けの句らしい短冊が六、七枚も乗せてあった。