후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(二)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(二)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,865자 · 432화면
と、みな口々に云った。
むらがる蝶は狂っているのか戦っているのか能く判らなかったが、ともかくも入りみだれて追いつ追われつ、あるいは高く、あるいは低く、もつれ合って飛んでいる。疲れたのか傷ついたのか、水の上にはらはらと舞い落ちるのもある。風に吹きやられて大空にひらひらと高く舞いあがるのもある。そこらは時ならぬ花吹雪とも見られる景色であるので、屋敷の者も町屋の者も総出になって、この不思議なありさまを見物しているうちに、誰が云い出すともなく、こんな噂がそれからそれへとささやかれた。
「やっぱり善昌さんの云うのはほんとうだ。弁天さまのお告げに嘘はない。これは何かのお知らせに相違あるまい」
気の早いのは松坂町の弁天堂へ駈けつけて、おうかがいを立てるのもあった。松坂町はかの吉良上野介の屋敷のあった跡で、今はおおかた町屋となっている。その露路の奥に善昌という尼が住んでいる。以前は小鶴といって、そこらを托鉢の比丘尼であったが、六、七年前から自分の家に弁財天を祭って諸人に参拝させることにした。本所には窟の弁天、藁づと弁天、鉈作り弁天など、弁天の社はなかなか多いのであるが、かれが祀っているのは光明弁天というのであった。