후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(五)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(五)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,744자 · 434화면
「はは、いつもの閻魔帳が出ましたね。これだからあなたの前じゃあうっかりした話は出来ない」
老人は笑いながら話し始めた。
「文久元年一月末のことと御承知下さい。ほんとうを云うと、この年は二月二十八日に文久と改元のお触れが出たのですから、一月はまだ万延二年のわけですが……。その頃、京橋の築地、かの本願寺のそばに浅井因幡守という旗本屋敷がありました。三千石の寄合で、まず歴々の身分です。深川の砂村に抱え屋敷、即ち下屋敷がありまして、主人をはじめ家族の者が折りおりに遊びに行くことになっていました。そこで一月の末、なんでも二十六七日頃だと覚えています。この年は正月早々からとかくに雨の多い春でしたが、二十二三日からからりと晴れて、暖い梅見日和がつづいたので、浅井の屋敷では主人の因幡守が妾のお早と娘のお春を連れて、砂村の下屋敷へ梅見に出かけることになりました。因幡守は四十一歳、お早は二十四歳、お春は十五……ちょっとお断わり申して置きますが、このお春というお嬢さまはお早の妾腹ではなく、お蘭という奥さまの子で、奥さまはそれほどの容貌よしでもなかったが、その腹に生まれたお春は京人形のように可愛らしい、おとなしやかなお嬢さまであったそうです。