후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(五)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(五)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,744자 · 434화면
「あの佐倉宗吾の芝居は三代目瀬川如皐の作で、嘉永四年、猿若町の中村座の八月興行で、外題は『東山桜荘子』といいました。その時代のことですから、本当の佐倉の事件として上演するわけには行きません。世界をかえて足利時代の芝居にしてあるのですが、渡し守甚兵衛と幻長吉が彦三郎、宗吾が小団次、宗吾の女房おみねが菊次郎、いずれも嵌り役で大評判、八月から九月、十月と三月も続いて打ち通しました。そこで、表向きは足利時代の事になっていますが、下総の佐倉の一件を仕組んだのは誰でも知っているので、佐倉領のお百姓たちも見物のために江戸へ続々出て来るというわけで、芝居はいよいよ繁昌しました。もちろん芝居の方でも抜け目がなく、今度の宗吾を上演するに就いては、座方の者がわざわざ佐倉まで参詣に出かけ、大いに芝居の広告をして来たのでした。こんなことは昔も今も変りはありません。
その佐倉領のうちで、村の名は忘れましたが、金右衛門、為吉という二人の百姓が江戸へ出て来ました。これも中村座見物の連中で、十五人づれで馬喰町の下総屋に宿を取っていたのです。金右衛門は娘のおさん、為吉は妹のお種を連れていましたが、江戸へ着いた翌日は先ず中村座見物、あとの二日は思い思いに江戸見物をして、それからみんな一緒に帰国するという約束。