후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(五)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(五)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,744자 · 434화면
この頃は碌々に商売もないのに、根よく廻って来るのは怪しいと、人々はいよいよ白い眼を以って彼を見るようになったが、彼は一向に平気であるらしかった。或る人がその名を訊いたらば、虎吉と答えた。家は四谷の法善寺門前であると云った。
四月十一日の朝である。久保町の豆腐屋定助が商売柄だけに早起きをして、豆腐の碓を挽いていると、まだ薄暗い店先から一人の女が転げるように駈け込んで来た。
「ちょいと、大変……。あたし、本当にびっくりしてしまった」
女は、この町内の実相寺門前に住む常磐津の師匠文字吉で、なんの願があるか知らないが、早朝に熊野さまへ参詣に出てゆくと、御熊野横町、即ち彼の羅生門横町で人間の片腕を見付けたと云うのである。
「あの羅生門横町で……。又、人間の腕が……」
定助も顔の色を変えた。しかも彼は自分ひとりで見届けに行くのを恐れて、文字吉同道で先ず町役人の門を叩いた。それから近所へも触れて歩いた。
人間の腕が往来に落ちていたというのは、勿論一つの椿事出来に相違ないが、それが彼の羅生門横町であるだけに、一層ここらの人々を騒がせた。これで腕斬りが三年つづく事になるのであるから、御幣かつぎの者でなくても、又かと顔をしかめるのが人情である。