일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(六)

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(六)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,831자 · 396화면

아오조라 문고

金銀を外してしまっては、兜も光りを失うわけですが、どうも致し方がありません。それはまあそれとして、差しあたり困るのはその修繕です。前立てや吹き返しの金銀を取りのけて、小銭でその穴埋めをするというのがむずかしい。京都の職人の細工ですから、その土地ならば早速に何とかなるのでしょうが、江戸にそんな職人があるかどうかが問題です。

兜をこしらえるのは兜師の職ですが、普通の兜師のところへ持ち込んでも、そんな細工を引き受ける筈はありません。金銀細工は錺屋の職ですが、これも普通の錺屋には出来ない芸です。といって、折角評判になったものをただ引っ込めるのは残念でもあり、人気にもさわるので、講中の人達も頭を悩ました末に、役人に対しては三日間の猶予を願いまして、そのあいだに何とか工夫することになりました。その猶予は幸いに聴き届けられましたので、まずほっとしたのは三月十一日の夕方でした。

三日の猶予では京都から職人を呼び寄せることは出来ない。江戸にそんな細工をするような職人が無いとすれば、金銀の穴は銅か真鍮の延べ板で埋めてしまうのほかはないと、まずあらましの相談を決めて、講中の世話役の人達は寺内に泊まるもあり、近所の宿へ帰るもあり、昼間の混雑に引きかえて、春の宵は静かに更けて行きました。