후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(六)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(六)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,831자 · 396화면
片眼の女、片足の草履、それが何かの因縁でもあるように、長三郎の注意をひいた。
「おまえは片足が跣足だな。草履をどうした」
お冬は黙っていた。
先日、水引屋の職人と一緒に藤助の家をたずねた時にも、お冬は始終無言であったが、今夜もやはり無言をつづけているので、長三郎はすこしく焦れた。
「え、なぜ返事をしないのだ。おまえは何か悪いことでもしたのか」
長三郎はその腕をつかんで軽く揺り動かすと、お冬は地に坐ったままで男の手さきをしっかりと握った。
前髪立ちとはいいながら、長三郎も十五歳である。殊に今の人間とは違って、その時代の人はすべて早熟である。若い女に、自分の手を強く握られて、長三郎の頬はおのずと熱るように感じられた。
彼はその手を振り払いもせずに暫く躊躇していると、お冬はいよいよ摺り寄ってささやいた。
「若旦那……。あなたこそ何処へお出ででした」
今度は長三郎の方が黙ってしまった。
「あなたは誰かを探して歩いているんじゃございませんか」
星をさされて、長三郎はなんだか薄気味悪くもなった。
この女はどうして自分の秘密の役目を知っているのであろう。もう一つには、今頃こんな取り乱したような姿をして、どうしてここらを徘徊しているのであろう。