후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(四)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(四)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 217,272자 · 434화면
た。喜平はもう一度引っ返して、その正体を見とどけようかとも云ったが、茂八は少し躊躇した。それが果たして狐か鼬ならば、さのみ恐れるほどのこともないが、万一それが清水山に年ひさしく住む一種の怪獣であるとすると、迂濶に立ち向ってどんなおそろしい禍いを受けるようなことがないとも限らない。なにしろ今夜のような暗やみではどうすることも出来ないから、明るい時にまた出直して来ようというのである。そう云われると、喜平も勇気をくじかれて、とうとう今夜も空しく引き揚げることになった。
銀蔵といい、茂八といい、味方は揃いも揃って口ほどにもない弱虫であるのが、喜平には腹立たしく思われてならなかった。さりとて自分ひとりで実行するほどの勇気もないので、更に頼もしい味方を新らしく見つけ出そうと考えているうちに、かの茂八が尾鰭をそえて大袈裟に吹聴したとみえて、柳原の清水山には怪獣が棲んでいるという噂がたちまち近所にひろまった。銀蔵も何かしゃべったらしい。仕事場で喜平の話をきいた大工や軽子どもも世間に吹聴したらしい。それやこれやが八方に伝わって、初めの夜には喜平と銀蔵が大入道に襟首をつかんで投げ出され、その後の夜には喜平と銀蔵が九尾の狐に食われかかったなどと、途方もないことを見て来たように云い触らす者も出来た。