일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ダーク・ミニスター

暗黒公使

夢野 久作

夢野 久作의 暗黒公使(ダーク・ミニスター)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,561자 · 420화면

아오조라 문고

私の頭髪が一時に逆立った。全身の血が心臓を蹴って逆流した。思わず椅子から立ち上って絶叫した。

「待てッ…………」

……それからどうしたか記憶しない。気が付いた時にはもう広場の真中に駈け出していて、向うから走って来た最前の鬚武者の巨漢ハドルスキーに背後から羽がい締めにされていた。

「きちがいだきちがいだ」

「摘み出せ――ッ」

なぞ云う声が八方から聞える。巡査と西洋人と人夫らしい男が二三名走って来るのが見える。

けれども私はそんな者を相手にする隙はなかった。それこそ本当の狂人のように身を藻掻きながら絶叫し続けた。

「……ここを放せ……放せ。危険だ。危険だ。次の番組をやってはいけない。馬の舞踏をやってはいかん。途中で馬が……馬が……ええっ。ここ放せ……ハドルスキー……放さぬか……ええッ……」

私の声は徒らに空を劈いた。場内は空しくワーワーと湧き立った。しかしハドルスキーは平気であった。足を宙に振り舞わして暴れる私を楽々と引っかかえて、一歩楽屋の入口の方へ歩み出した。その時に今まで静かであった音楽が、急に浮き浮きしたワンステップの愉快な調子に変った。これは演技が初まった事を知らせるので、この音楽に連れて楽屋の入口から、馬と美人が入れ違いに並んで、踊りながら出て来るのであろう。