후리가나로 읽는 일본 고전
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つきのせかいたんけんき
月世界探険記
海野 十三
海野 十三의 月世界探険記(つきのせかいたんけんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,351자 · 29화면
折角ここまでついて来たものの、艇長は彼が上陸することを許さなかった。砲弾という勇しい名をもった彼も、今更どうする力もなく、黙ってその命令を聞くより仕方がなかった。
新宇宙艇の二重になった丸い出入口は、久方ぶりで内側へ開かれた。一行四名はマスクをして艇長を先頭に外へ出ていった。
丁度その上陸地点は、太陽の光を斜めに受けて、かなり気温は高い方だったのは意外だった。
砂地に下りたって歩きだすと、身体に羽根が生えたようにフワフワと浮いた。それは地球とちがい、月の世界では引力がたいへん小さいせいだった。
一行は、「危難の海」といわれる平原に見えた白い斑点をさして歩きだした。月には一滴の水もない。だから地球から見ると海のように見えるところも、来てみれば何のことか、それは平原に過ぎないのであった。さて一行のうち、猿田飛行士一人は、他の三人をズンズン抜いて、猛烈なスピードで前進していった。ミドリはさすがに女だけあって、とても猿田の半分のスピードも出ず、従って三人は一緒に遅れて、猿田との距離はみるみる非常に大きくなっていった。
三人は慣れないマスクと、歩きにくい砂地とに悩みながら、三十分ほども歩いたが、そのとき、前方からキラキラと煌くものがこっちへ近づいて来るのを発見した。