후리가나로 읽는 일본 고전
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つきのせかいたんけんき
月世界探険記
海野 十三
海野 十三의 月世界探険記(つきのせかいたんけんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,351자 · 29화면
「……ああら、兄さま。まア……」
と叫ぶなり、彼女は死んだものとばかり思っていた兄の天津飛行士の胸にワッとばかり縋りついた。
その場の事情を悟るなり、進少年はにわかに興奮して、
「おじさん。僕の父はどこに居ます。早く教えて下さい」
「おお、あなたのお父さんとは……」
「それ六角博士ですよ。僕は六角進なんです!」
「ナニ六角進君。ああそうでしたか。隊長の坊ちゃんでしたか。まあよく月の世界まで尋ねて来られましたネ」
「早く父に会わせて下さい。どこにいるのですか」
「ああ、お父さまですか。……」といって天津飛行士はちょっと顔を曇らせたが「……実はお父さまはこの地底で病気をしていらっしゃいます。しかしあなたをごらんになれば、どんなに元気におなりか分りませんよ。さあ参りましょう」
天津は先に立って、黄金階段を下りはじめた。「地底」へ下りてゆく間に、一行は始めて月の世界の生物の話を聞くことができて、奇異の想いにうたれた。
それによると、月の世界の表面には、何も住んでいない。それは第一空気もなく水もないし太陽が直射すると摂氏の百二十度にも上るのに、夜となれば反対に零下百二十度にも下ってしまうという温度の激変があって、とても生物が住めない状態にあった。