후리가나로 읽는 일본 고전
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げっせかいばっしょうき
月世界跋渉記
江見 水蔭
江見 水蔭의 月世界跋渉記(げっせかいばっしょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,132자 · 19화면
博士は手帳を出して、
「あそこに見える高い山脈は月世界のアルプス山脈で、今吾々の足下に拡がっているのが、ベポアー海だ。」
と書き示すと、二少年は吃驚して、
「海ですって?」と声を出したが、前と同じくさっぱり聞えない。
余儀なく鉛筆を出して、
「だって海といっても水は一滴もありゃしないじゃありませんか。」
「昔はこの凹所に水が溜っていて海だったのだが、永い年月の間に全然乾き切って終ったんだ。しかし一度は海だったのだから、天文学者は矢張今でも海とか山とかいうように名称をつけて図を作っているのだ。」
こんな話をしながら一行はいつとなくこの海を渡って、いよいよアルプス山の麓に出た。
遠くより望んだよりはさらに一層の険峻で、岩は悉く削ったように聳っている。それを伝って段々と昇って行ってやっとの事で絶頂に達した。
晴次は何やら見出して、不思また「ヤッ」といったが、気が着いて博士の袖を曳きながら、頻りに先方を指差すので、そちらを見ると如何にも石碑らしいものがある。
無人の境に石碑!
いずれも審りながらそちらへ駆け付けて見ると、一間四方もあるような四角な天然石を立てて、それに何やら彫刻してある。