후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こがらしのさかぐらから
木枯の酒倉から
坂口 安吾의 木枯の酒倉から(こがらしのさかぐらから)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,163자 · 22화면
――愛する友よ、寒さは人間の敵だねえ。彼等はかつてナポレオンをオロシヤに破り、転じては若きエルテルの詩人を伊太利に送り、澆季の今日に於ては純愚利の尊公をも酒倉へ送ろうとする。人間はかくの如く常に温かくあるべきじゃよ。その意味に於て尊公の心に萠し出でた本能の芽は聖なる鉢顛闍梨の三昧に比していささかも遜るところを見出しがたいのじゃよ。々、(箆棒め)といったものじゃよ。
と言うのだ。
俺は憤然として何事かを絶叫しようと思うのだが、うかつに絶叫しては頤のゼンマイから必然的に頭のゼンマイへかけて狂い出す怖れを感じるものだから、絶望的なニヤニヤを笑って行者のニタニタを眺めているのだ。すると俺の心臓はひどく臆病になって次の一秒がばかに怖ろしく不気味に思われ沈黙に居堪らなくなり出すから、もうおさえ切れずにわあっ――と叫ぶと――
一っぺんに階段を跳び降りて雨戸を蹴破ると、もう武蔵野の木枯を弾になって一条にころがっているのだ。
わあ!
助けて呉れえ、冬籠りだあ!
と、かように声高く武蔵野を喚きながら、俺は酒倉の戸を踏み破って――
(俺達の酒倉では二十石の酒樽から酒をのむのじゃよ)