일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こがらしのさかぐらから

木枯の酒倉から

坂口 安吾

坂口 安吾의 木枯の酒倉から(こがらしのさかぐらから)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,163자 · 22화면

아오조라 문고

、人間は徒に天と地の宙を漂い、せっぱつまって不幸なる尊公らは虚無と幸福とを混同するの錯覚におちいり、ジオゲネスは樽へ走り、アキレスは亀を追いかけ、小春治兵衛は天の網島、荘周は蝶となり、尊公のゼンマイははずれそうになるんじゃよ。ひとり淫乱の国天竺には現実を化して詩たらしめんとする聖なる輩が現れて、ここにカーマスツトラを生みアナアガランガをつくり常にリンガ・ヨオニに崇敬を払って怠ることがないから法悦極るところなく法を会得し、転じて一方には聖なる苦行断食の徒を生み出して彼等には幻術の妙果を与えるに至ったのじゃよ。されば我等の幻術は現実に於て詩を行い山師神々を放逐し賢ら人を猿となし酒呑めば酒となる真実の人間を現示せんとするものであるわい。いで――(と、行者は奇蹟的な丸顔をニタニタと笑わせながら立ちあがったんだ)

――いで空々しく天駈ける尊公の想像力を打ちひしぎ、地を這う人間そのものを即坐に詩と化す幻術の妙を事実に当ってお目にかけるよ。

と、フウフウと酒気を吐きながら、しばらくは酒樽にもたれてフラフラと足下も定まらなかったが、おもむろに重心を失うと横にころげて鯉のようにビクビクと動くのだ。