일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ほんいんぼう・ごせいげんじゅうばんごかんせんき

本因坊・呉清源十番碁観戦記

坂口 安吾

坂口 安吾의 本因坊・呉清源十番碁観戦記(ほんいんぼう・ごせいげんじゅうばんごかんせんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,884자 · 6화면

아오조라 문고

今日は階下の奥座敷で対局。呉氏、今日は半袖ワイシャツに白いズボン。昔、金満家の大邸宅だったというこの旅館の庭は、深い緑が果てもなく、静寂が、目に心にしみてくるのであるが、こう猛暑では、何がさて、あつい。

私も色々の対局を見たが、対局に、こんなに思いやりを寄せる旅館は、初めてだ。こゝのマダムが囲碁ファンで、まだ若い美人にも似ず、相当に打つのだそうである。

今日は、立会人のほかは、全然見物なし。

呉氏も今日は、目をパッチリと、ねむそうだった昨日の面影はミジンもない、貧乏ゆすりをしながら、食いこむように、かがみこんで考えている。

本因坊は、まさしく剣客の構えである。眼は、深く、鋭く、全身、まさに完全な正眼だ。

両方で、時々、むずかしい、と呟く。十時にビワがでる。本因坊はアッサリ食べ終り、呉氏はビワと格闘するように食べ終って、ギロリと目玉をむいて、盤を睨む。

国籍異る世界最高、第一人者が名誉をかけて争う国際試合は、日本の歴史において、これが最初だ。果して、この歴史的争碁が、いかなる結果に終るであろうか。