후리가나로 읽는 일본 고전
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ほんじょまつざかちょう
本所松坂町
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 本所松坂町(ほんじょまつざかちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,622자 · 55화면
「雨雲は今宵の空にかかれども晴れゆくままにいづる月かげ」
俗念に一つの区切りをつけた彼の心境は歌の中にゆるやかな思いをひそめている、いかにも名君の心境であろう、――上野介は、長旅の疲れでその夜はぐっすりと眠った。翌日は未明に起きて、父祖の墓に詣で、それから早春の田舎道を赤馬に乗って素遊する手筈が整えられていた。
天英和尚と、昔ばなしに打ち興じ、これから寝に就こうとするとこへ、代官唐沢半七郎が駮馬村の名主利右衛門同道でやってきた。
上野介は利右衛門の来訪を伝えられると、用向を訊こうともせず、すぐ通せといった。六十をすぎた利右衛門は唐沢半七郎のあとについて廊下の前にひれ伏した。
「殿様にはいつもながら御機嫌うるわしく、恐悦のいたりに存じあげます」
「まア、まア」
と、上野介は片手をひろげて遮りながらいった。「どうした、領民、いずれも無事にすごしているか、――遠慮せずと、こっちへ入るがよい、何か急な用事でもあるのか?」
「百姓一同御高恩に感泣いたしております」
唐沢半七郎が膝を敷居際に乗りだした。
「それは何よりじゃ」
「おそれながら、それにつきまして」
「何じゃ?」