후리가나로 읽는 일본 고전
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ほんじょみぞれがし
本所霙河岸
山本 周五郎
山本 周五郎의 本所霙河岸(ほんじょみぞれがし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,115자 · 24화면
――みんな無言だった、そして省吾はしばらくその後姿を見送っていたが、やがて金包を引寄せてふらふらと立上る。
「おい、松原――」
と門人たちのほうへ呶鳴った。
「百両頂戴だ、奢ってやるから来い、村上に吉本も来い、きさまたちはまだ秋山省吾の飲みっぷりを見たことがないだろう、――金は、こうして遣うものだというところを見せてやる」
「――――」
「なにを吃驚しているんだ、きさまたちがどうやら棒千切れを振廻せるようになったのもみんなこの秋山先生のお蔭じゃないか、それとも……厭だというのか、厭ならこっちにも覚悟があるぞ」
三人は千之助のせを見て、
「お供をします」
と道具を脱ぎにかかった。
「お供を致しますからしばらくお待ちください」
「表で待っていてやる、千之助」
省吾は振返って、
「いずれまた来るぞ、百両ぽっきりで縁が切れたと思うなよ、今度来る時はもう少し大きくもらうぞ――覚えておけ」
そう云って玄関のほうへ出て行った。
最後のその喚声は、松枝の胸を刺すように響いた。……それまで杉戸の蔭に立って様子を見ていたのである。――破門と云ったら少しは本性にかえるかと思ったのだ。