후리가나로 읽는 일본 고전
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むらのせいこうしゃ
村の成功者
佐々木 邦
佐々木 邦의 村の成功者(むらのせいこうしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,883자 · 84화면
「これは聞きものですな」
「泉に辻といって、家へ来ていた奉公人の家がありました」
「泉の辻? さあ」
「今は角町へ出ているそうです。そこへ一時匿れていました」
「はゝあ」
「当時角町の若い者の間に博奕が流行りましてな、連中が皆上げられました。私一人好い塩梅に遁れましたが、世間体があります。その頃の山中は狐狸ばかりでお上の目が届きませんでしたからな」
「恐れ入ります」
「その辻の家へ来て、余炎の冷めるまで、毎日魚を釣って歩いていました」
「成程」
「それで水の涌くところは詳しいのです」
「して見るとその頃の御記憶が今回の御事業に与って力ありますな?」
「全く然うですよ」
「何が仕合せになるか知れません。お蔭さまで山中村が世に出ます」
と田川の伯父さんは一生懸命だった。
卓造君のお父さんは小学校長だから、何かこの成功者から学童への教訓資料を得ようと心掛けていたが、聞いたのはこの博奕の話丈けだった。しかしそれによっても尾崎さんの豪いことが分った。五十年前の失策から紡績工場を思いつくなぞは到底凡人の業でない。それで夕刻役目を果して帰った時は、
「尾崎さんに会って来たよ。卓造が弁当持ちで見に行くのも無理はない」