후리가나로 읽는 일본 고전
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かきのきのあるいえ
柿の木のある家
壺井 栄
壺井 栄의 柿の木のある家(かきのきのあるいえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 15,460자 · 32화면
そして井戸の石垣に使ったのこりの石を、ひとりで、よいこら、よいこらと、柿の木の根もとにかたづけました。石は一人でころばせるほどの大きさのが十五ばかりのこっていたのです。
ところがその翌年のことです。春がきて木々が芽を出しかけた頃にはまだ気づかなかったのですが、柿の若葉がだいぶ大きくなったころ、おじいさんは柿の木の下からその枝をながめわたし、やがて柿の木にのぼってその枝にさわってみ、長い時間、じっと考えこんでいました。そして毎日毎日柿の木を見上げてはくびをひねっていましたが、ある日仕事着にきかえると、鉢まきをして、柿の根もとの石をとりのけにかかりました。
「おじいさん、どうしたの。」
洋一がたづねますと、
「おじいさんがわるいことをしたのじゃ。ついうっかりと、考えもなしにここへ石をおいたために、今年は柿が一つも実をつけとらん。柿じゃってよっぽどつらかったんだろうよ。かわいそうなことをしたわい。」
おじいさんは汗をながしながら、「こんちきしょ、こんちきしょ」と一つ一つの石を柿の根もとからとりのけました。ひたいの汗が雨のように流れ、おじいさんはひどくつかれたようすでした。