후리가나로 읽는 일본 고전
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かきいろのかみふうせん
柿色の紙風船
海野 十三
海野 十三의 柿色の紙風船(かきいろのかみふうせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,032자 · 28화면
しかし何から何まで単調な所内の生活に、遂に愛想をつかしてしまった。
尤も、私達は手を束ねて遊んでいるわけではない。私達の一団は、紙風船を貼っているのである。広い土間の上に、薄い板が張ってあって、その一隅に、この風船作業が四組固まって毎日のように、風船を貼っているのだった。それは刑務所の中での一番華かな手仕事だった。赤と青と黄、それから紫に桃色に水色に緑というような強烈な色彩の蝋紙が、あたりに散ばっていた。何のことはない、陽春四月頃の花壇の中に坐ったような光景だった。向うの隅で、麻の糸つなぎをやっている囚人たちは、絶えず視線をチラリチラリと紙風船の作業場へ送って、快い昂奮を貪るのであった。
風船をつくるには、色とりどりの蝋紙の全紙を、まずそれぞれの大きさに随って、長い花びらのように切り、それを積み重ねておく。それから小さいオブラートのような円形を切り抜いて積み重ねる。これは風船の、呼吸を吹きこむところと、その反対のお尻のところとの両方に貼る尻あて紙である。呼吸を吹きこむ方のには、小さい穴を明けて置く、これだけが風船の材料であるが、それを豊富にとりそろえて置く。