일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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えいぞうのし

栄蔵の死

宮本 百合子

宮本 百合子의 栄蔵の死(えいぞうのし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 38,295자 · 77화면

아오조라 문고

気がまぎれないのでいろいろの事に思いふけって、

「お君もほんに、一気な事をせん様に云うてやらんけりゃあなあ、

あのお金はんに、いびり殺されて仕舞う。

などと思って居た。

十三の年から東京に出て、他人の中に揉まれて居るあととりの達の事、お君の事などが入りまじって心配になって、もう一っそ一思いに、夫婦と、子供等一っつながりになって、ボチャンとやってしまいたくなどなった。

東京からの便りを待って、お節は暗い日を送って居た。

(三)

六年で出て見る東京の町は、まるで、世が変った様になってしまって居る。

栄蔵は、汽車を乗りるとすぐから、うっかり傍見も出来ない様な、気ぜわしい、塵っぽい気持になった。

ぐずぐずして居ると突飛ばされる、早い足なみの人波に押されて広場へ出ると、首をひょいとかたむけて、栄蔵の顔をのぞき込みながら、揉手をして勧める車夫の車に一銭も値切らずに乗った。

法外な値だとは知りながら、すっかり勝手の違った東京の中央で、大きな迷子になる事も辛かったし、十銭二十銭の事に、けちけちする様に思われたくないと云う身柄にない見えもあった。

広い通りや、狭い通りを抜けて、走る電車の前を突切る早業に、魂をひやしてお金の家へついたのは、もう日暮れに近かった。