후리가나로 읽는 일본 고전
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ばいしのつえ
梅颸の杖
吉川 英治
吉川 英治의 梅颸の杖(ばいしのつえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,966자 · 32화면
あとから聞きつけた者が、ここへも、ちらほらと刺を通じて、見舞をのべに訪れた。が彼は、この寛ぎを失うのと、母の疲れを惧れて、宿の者にふくめて、ていねいに断らせた。
そこへ、一荷の鮮魚が、贈り物として、母子の間に運ばれた。
『どなたからじゃ』
取次いだ宿の女中も分らない顔をして、
『室津から同船した者といえば分る。お見それして、飛んだ失礼をしました。これをお慰みに上げてくれと言って、置いておいでになりました』
『では、大塩組のお役人か』
『いいえ、三尺帯を締めた色の小白い町人衆でございますが』
『名は』
『告げずに行ってしまいました』
山陽は笑った。
『人違いだろう。食べた後で、取り返しに来られては困る。下げてくれ』
『でも、はっきりと、頼先生のお年より様に、と申しましたが』
梅は、女中の困った顔つきを救ってやるように、
『よい、よい。あちらへ下げて、みんなして食べたがよい』
と、言った。
膳が来て、梅※(「風にょう+思」、第4水準2-92-36)、山陽、小竹、松蔭、その他の者とが静かに杯を交し始めてからも、そのことで笑った。
『母上には、何かお心当りがあったのでございますか』