일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もりのようき

森の妖姫

小川 未明

小川 未明의 森の妖姫(もりのようき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,457자 · 5화면

아오조라 문고

而してその歌をきいた。やはり美しの姿は半ば木の葉に隠れて此方を覗く様子は昨日と異ならない。この度ばかりは……と躊躇間に早や何処へか消えてしまう。その夜は寝てもただ一目見し森の少女の恋しくも、夢に見え、幻となりて時々目に浮ぶのである。何処の者ぞ……名は何と云うぞ。してその姿の怪しくも華奢やかに装いつるかな。

白雲は折々、湖面を渡った。風は折々樹の葉を鳴らした。人も来ない、寂しい山中のこの辺の景色、永劫の自然を思い、人生の須臾なるを痛んで、青年は一幅の画中に長えにうら若き彼の少女を書き入れんと眸を森の彼方に送る刹那、いつもの悲しき、嬉しき歌の声がきこえた。気のせいか何となくいつもより悲しい。

うっとりと見れば、若者の恋しい。

昔ながらの、青く、動かぬ水に映つる。

絵筆とる、指の白くて、

その面形の、何とのう、恋しの夫に似たり。

紅き野薔薇の花を摘んで、唇にあてれば、胸の血潮が沸いて、耳朶が熱する。

よそよそと吹く夕風、怨みもとけて酔い心地となった。若やかな、恋をば又してみようか。

月の上る頃い、水辺の森に来て、琴を鳴らし、ああ、頸に掛けたる宝玉を解いて、青年に契を結ぼう。