일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

かんおけのはなよめ

棺桶の花嫁

海野 十三

海野 十三의 棺桶の花嫁(かんおけのはなよめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 42,845자 · 86화면

아오조라 문고

と、思うと電気にかかったようにヒョイと身体を起すと、彼に取りすがった。

「ねえ、あんた。思い切って、あたしの手首を切り落として下さい。刃物を持っていないの、あんた。刃物でなくともいいわ。瓦でも石塊ででもいいから、たった今、この手首を切りおとしてよゥ。さもないと、あたしは、焼け死んでしまうよォ」

明らかに女は、極度の恐怖に気が変になりかけているのに違いなかった。そのとき、一陣の熱気が、フーッと彼の頬をうった。そうだ、女の云うとおり、彼女はいま焼死しようとしているのだ。とういとう提灯屋の屋根の下からチラチラと紅蓮の舌が見えだした。杜は女の肩に手をかけた。

「そうだ、お内儀さん。いまが生きるか死ぬかの境目だッ。生命を助かりたいんなら、どんな痛みでも怺えるんだよ」

女はもう口が利けなかった。その代り彼の方を向いて大きくうち肯き、自由な片手を立てて、彼の方をいくども拝むのであった。

杜はその瞬間、天地の間に蟠まるあらゆるものを忘れてしまった。ただ女の手首を棟木から放すことのほか、地震のことも、火事のことも、身に迫る危険をも指の先ほども考えなかった。

彼は決死の勇をふるって、女の腕をギュッと握り締めた。