후리가나로 읽는 일본 고전
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いんじゅうトリステサ
橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇(いんじゅうトリステサ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,788자 · 299화면
はいると同時に頭ごなしに恐ろしい尖り声が飛んできた。「こんなに呼んでるのに一体何をしていたんです? お前たちまで私を莫迦におしかえ?」妻は椅子にかけてこちらに背を見せながら、振り向きもせずに苛立ち切った調子で癇声を張り上げた。夜会服は脱いだが小間使が出て来ないために何をする気もないといったように、椅子にかけたまま呼鈴専門にかかっている風であった。そしてはいって来たのは小間使であって、まさか私がはいって来たとは夢にも思わなかったであろう。シュミーズに靴下だけ……豊かな肩も肌もまる出しであった。返事がないのによけい苛立ったのであろう、
「どうしてこんなにいつまでも出て来てくれなかったの?」
と、一層尖り声を出した。
「お前には特別目をかけてると思ってあんまり付け上ると……あたしにも考えがありますよ」
それでも私は黙って扉に凭れていた。再び鎖※した錠は抜いてお手玉でも取るように弄んでいた。
「ね、どうしたの? なぜ黙っているの? 返事をおしなさい! 何とか返事をしたらどう?」
怒りの絶項に達したような突っ慳貪な声をあげてふと背後を振り向いた途端、私は今でもこの時の笑止千万を……そして私にとって快この上もない胸の透くような想い出を忘れることができぬのであった。