일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いんじゅうトリステサ

橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇

橘 外男

橘 外男의 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇(いんじゅうトリステサ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,788자 · 299화면

아오조라 문고

入れることも憚られたのであろう。賑やかに洩れ聞こえてくる階下の応接間の笑い声に、苦々しげな一瞥を与えると、物足りなそうに引き揚げて行くのであった。

マジャルドーも妻とはあまり顔を合わせたくなかったであろうが、妻もまたマジャルドーの来ている時には、たとえ家にいても決して居間の外へは顔出しをしなかった。応接間から玄関へかけて、賑やかに笑いさざめきながら客たちの帰って行く跫音や、やがて幾台も幾台も自動車の滑り出して行く音は聞こえても、そのまま自分の居間へ引き取ってしまうと見えて、控え間へすら決して姿を現さなかった。

そしてその頃、私は妻からもまたマジャルドーに優るとも劣らぬ手酷しい厳談を受けていたのであった。お客を迎えるのに今のような召使の制度では、まったく家格というものがない。給仕頭の上に執事を置き、玄関には専属の玄関番を設けて扉の開閉に当らせ、そしてもっと給仕や小間使たちを殖やし、召使たちには今のように西班牙風の服装をさせず、金筋のはいった英国風の燕尾服を着せて、もっと家柄の高い旧家同様の習慣に改めなければ自分の友達たちが来ても、肩身が狭くて仕方がない……というのであった。