일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いんじゅうトリステサ

橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇

橘 外男

橘 外男의 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇(いんじゅうトリステサ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,788자 · 299화면

아오조라 문고

言いかけて私は慌ててまた、送話器の蓋をした。これではまるで妻の棚卸しをやっているようなものであった。

「ともかく、あの夫人の鼻を明かすというのは、私も大賛成だね。では待っておいで! 今すぐ行くからね」

これで電話は切れて、さっきから部屋の隅で書類の整理をしながら、私の電話に聞き耳を立てていたらしい秘書の方にクルリと廻転椅子を廻すと、久方ぶりに蒼空でも仰ぐような気持でプウと葉巻の煙を輪に吹いたが、さっきとは違った味で、また胸が轟いてくるのを感じた。この間の話のケリを付けるも付けぬもあったものではない。こんな優しい、こんな打ち解けた調子で私にものを言ってきたなぞということは、およそ私にとっては結婚以来未有の出来事であった。これでいよいよ事態も好転してきたなと心の中で私は、北叟笑んだが、今の電記の口吻では、何事にも自分が第一人者を占めなければ我慢のならぬ、我儘で、勝気で派手好きな妻が、何かのことでルロイ・ソレル男爵夫人に引けを取って昂奮し切っている姿が想像されて、妻と私との間に感情が融和してきたというのも、一にその男爵夫人の御恩沢のような気持がした。そして「夫人よくぞ私の妻を蹴落として下さった」