후리가나로 읽는 일본 고전
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇(たなださいばんちょうのかいし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,181자 · 219화면
もう今の三浦嚢の曲なぞには、一言の感想をはさまれるでもなく、ただこんな厭わしい曲の記憶なぞは、一刻も早く拭い去ってしまいたいと思っていられるかのように、新しい曲に老いの情熱を籠めていられるばかりでした。そして先生の瞳の色にも身体のこなしにも、さっきまでの鬱陶しい風はもう微塵もなく、生き生きとして指を動かしていることを、楽しんでいられるように思われます。
初めて煙草に火をつけるものもあれば、耳語を交わすものもあり、何かしら吻っとした空気が座には感じられました。が、
「棚田氏は今どこにいるんですか?」
と側の人に聞いてみたら、
「……あの人は今確か東京高裁に勤めてられるはずだと思いましたがね」
と言う返事だったのです。なぜ教授がこれは大変な曲だと驚かれたのか、そして、この作者はもう長く生きないでしょう、と言われたのはどういう意味だったのか? その後間もなく教授も日本へ帰って、相変らず上野で教鞭を執っていられましたが、職業も違い、社会的立場も異なって、その後逢ったことがありませんから、頓とその意味はわからないのです。そこへ持って来て、昨年十二月二十四日の新聞記事だったのですが、それをいうためにはまずその記事の全文を掲げておいた方がいいのではないか、と考えています。