후리가나로 읽는 일본 고전
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はるはばしゃにのって
機械・春は馬車に乗って
横光 利一
横光 利一의 機械・春は馬車に乗って(はるはばしゃにのって)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,492자 · 156화면
――深夜眠れぬままにときどきこのように思ったパリーでの瞑想(めいそう)も、も早や梶から形をとり壊(こわ)して安らかに鎮(しずま)って来るのであった。このようなときには、梶に突き刺さって来た敵の槍(やり)さきも、蹴脱(けはず)す前に先ず槍を握って相手の顔を見たくなった。スペインの争乱が日日銃火を切って殺し合う図を思い描いても、思想の戯れの恐怖より銭欲しさの生活の頑固(がんこ)さが盗賊のように浮んで来るのであった。
「全く右へ行くも左へ行くもあったもんじゃないですね。これゃ食える方へ行ってるだけだ」
梶はフランスの罷業(ひぎょう)を目撃してからドイツ、オーストリア、イタリアを廻ってパリーへ帰ると友人に話したことがあった。
「そうですよ。みなそうですよ」
とヨーロッパの政治に明るい特派員の友人が彼に答えた。この人と梶が別れて東北の隅で新聞を見ていると、一カ月もたたぬのに、すでにこの紳士であるスマートな友人はスペインの動乱の上を飛行機で飛び廻り、空中からの彼の活躍のさまが手にとるように紙面に現れていた。
「日本の新聞記者ほど働く記者は世界のどこにもいませんよ。