후리가나로 읽는 일본 고전
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はるはばしゃにのって
機械・春は馬車に乗って
横光 利一
横光 利一의 機械・春は馬車に乗って(はるはばしゃにのって)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,492자 · 156화면
中には無闇矢鱈(むやみやたら)と国際性という刀を振り廻して斬(き)りつけてばかりいるのもあった。このような人人は覆面をして荒れ廻っている者に多かったが、面の中からも煙はぶすぶす立ち昇っているので、背中の後ろの捻(ね)じ廻しがどこ製のものだかすぐ人人には分るのであった。
東北の海岸の温泉場には人の気配はもうなかった。梶は波頭の長く連り襲って来る海を前にした宿の部屋で、背後の水の滴(したた)る岩山の方に向いて坐り、終日そこから動かなかった。驟雨(しゅうう)がときどき岩庭に降り込んだ。彼は泉石の間から端正な真鯉(まごい)の躍(おど)り上るのを眼にしながら何をするでもなかった。このようなとき、四つの子供が村の子供たちに引っ掻(か)かれて泣きながら彼の部屋へ這入(はい)って来て、黙っている父を見ると棒切れを拾い上げ、
「よし、殴(なぐ)って来てやろ」
と云ってまた馳け出すのを見ると、梶はこ奴(いつ)は日本人だと思ってひそかに喜んだ。梶の留守の間初めて村住居(ずまい)をすることになったこの子供が、ある日村の大きな学校通いの子供たちから取り包まれ、皆から石を持って迫られても逃げないでじっとしていた話を芳江から聞かされると、梶はまたそれも喜んだ。