후리가나로 읽는 일본 고전
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はるはばしゃにのって
機械・春は馬車に乗って
横光 利一
横光 利一의 機械・春は馬車に乗って(はるはばしゃにのって)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,492자 · 156화면
定雄は最上の強権を考えずして行う行為を、身を捨てた大乗の精神とは考えない性質であった。なぜかというなら、もし自我を押しすすめて行く伝教の行いを持続させていくなら、彼の死後につづく行者の苦慮は、必然的に天台一派に流れる底力を崩壊させていくのと等しいからである。
現に定雄は、千枝子と自分との間に挟まれて、不機嫌そうにとぼとぼ歩いている子の清の足つきを見ていると、いつまで二人の歩みにつづいて来られるものかと、絶えず不安を感じてならなかった。そのうちにしつこく従いて来た駕籠かきは、いつの間にかいなくなっていたが、それに代って、清の足つきを見ていた婆さんがまだついて来て、子供を坂本降りのケーブルの所まで負わせてもらいたいと云って来た。
「どうする。清だけ負ってもらわないか」と定雄はまた云った。
「いいわ。歩けるわね」と千枝子は後ろの清を振り返った。
「それでも、まだまだ遠いどすえ。こんなお子さんで歩けやしまへんが、安う負けときますわ」と婆さんは云いながら、今度は清と定雄の間へ割り込んで来た。
「でも、この子は足が強いんですから、もういいんですの」
「負ってもらえ負ってもらえ」