후리가나로 읽는 일본 고전
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はるはばしゃにのって
機械・春は馬車に乗って
横光 利一
横光 利一의 機械・春は馬車に乗って(はるはばしゃにのって)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,492자 · 156화면
ここでも島の中の料亭と同じく庭の中の野天の食事だったが、別れた客席のそれぞれが、花や蕾(つぼみ)をつけた自然の蔓薔薇(つるばら)の垣根(かきね)からなる部屋で、隣席が葉に遮(さえぎ)られて見えず、どの客も中央の楽団から演奏されて来る音楽だけを愉(たの)しむ風になっていた。
「いかがですか、ここの料理は?」
ヨハンは梶からここだけ答えを聞きたいらしかった。料理はダニューブの魚と野菜に独特な美味なものがあったが、味はどれも味噌(みそ)に似たマヨネーズで統一をつけてあるためか、梶には少し単調にすぎて塩辛(しおから)かった。原野の強烈な色彩の中で育った調味法は、塩を利(き)かす工夫に向けられるのも、自然な生理であろうと梶はのべたが、実は、料亭そのものの方がはるかに美しく、音楽もウイーン風の庭に似合わしいのが、爽爽(すがすが)しい気持ちだった。
「今夜はひとつ、踊場を御案内いたしましょう」とヨハンは、料亭を出たとき珍らしく梶に云った。
その踊場もこの国では一等のところだとまた彼は話し、一度ホテルへ戻ってから時間を待って、二人はある家の門をくぐっていった。中は奥深い劇場に似ていた。