후리가나로 읽는 일본 고전
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うたあんどん
歌行灯
泉 鏡花
泉 鏡花의 歌行灯(うたあんどん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,094자 · 72화면
「ええ、いや、女中、……追って祝儀はする。ここでと思うが、その娘が気が詰ろうから、どこか小座敷へ休まして皆で饂飩でも食べてくれ。私が驕る。で、何か面白い話をして遊ばして、やがて可い時分に帰すが可い。」と冷くなった猪口を取って、寂しそうに衝と飲んだ。
女中は、これよりさき、支いて突立ったその三味線を、次の室の暗い方へ密と押遣って、がっくりと筋が萎えた風に、折重なるまで摺寄りながら、黙然りで、燈の影に水のごとく打揺ぐ、お三重の背中を擦っていた。
「島屋の亭が、そんな酷い事をしおるかえ。可いわ、内の御隠居にそう言うて、沙汰をして上げよう。心安う思うておいで、ほんにまあ、よう和女、顔へ疵もつけんの。」
と、かよわい腕を撫下ろす。
「ああ、それも売物じゃいうだけの斟酌に違いないな。……お客様に礼言いや。さ、そして、何かを話しがてら、御隠居の炬燵へおいで。切下髪に頭巾被って、ちょうどな、羊羹切って、茶を食べてや。
けども、」
とお三重の、その清らかな襟許から、優しい鬢毛を差覗くように、右瞻左瞻て、
「和女、因果やな、ほんとに、三味線は弾けぬかい。ペンともシャンとも。