일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まさにげいじゅつのしれんき

正に芸術の試煉期

小川 未明

小川 未明의 正に芸術の試煉期(まさにげいじゅつのしれんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,886자 · 4화면

아오조라 문고

全く社会的であって、個人的であらぬものはないと言える如く、いかなる個人的であっても、全く社会的の要素のふくまれていないものはないとも言えるだろう。それ程、文筆に従事する者は、常にその時の調子一つで、その何れにもあり得るのだ。世間に妥協するも究極は功利に終始するも、蓋し表現の上では、どんなことも書けると言うのである。

ある者は、世間を詐わり、また自己をも詐わるのだ。真剣であるならば、その態度に対して、第三者は、いさゝかの疑念をも挾むことができないだろう。即ち、作家の態度が第一義に即しているならば、――独り作家に限らない、すべての思想家がまた、――それは、粛殺な気にみち、理想を追求し、信念に燃えているのである。この種のものに対して、私は、芸術が人生的であり真に社会的意義を有することを否定できない。

狡猾なる徒は、巧に良心をも詐わるであろう。そして、第一義の献身的、教化的精神に立つことを回避する。それには、困苦と闘争が予想されるからだ。芸術の権威は、彼等によって、すでに軟化される。そして、表現されたものは芸術本来の姿ではなくして、畢竟自己の趣味化された技巧の芸術となって、第一義の精神からは、変形された玩賞的芸術に他ならないのだ。