후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうたい
正体
山本 周五郎
山本 周五郎의 正体(しょうたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,312자 · 15화면
神戸にいる八木良太という友達があるときその状態を報告して、
「――彼はいまガラニスで妻君の裸体を描いているよ……おおお、神さま」
と伝えてきたが、それが龍助の生活の最期の姿であった。
神戸駅へ着いたのは午後六時だった。歩廊へ足をおろしたとき、津川は思わず軽い眩暈を感じて立竦んだ、彼はその瞬間に龍助の姿を見たのである、歩廊はいっぱいの人混だったがその人たちのあいだにいつも彼を出迎えるときっと立っている鉄柱の蔭のところからこっちを見ている龍助の蒼白い顔が鋭く津川の眼にうつったのだ。無論それはほんの一刹那の錯覚で、ふたたび見やったときには似もつかぬ新聞売子がいただけであったが、――津川は思わず、
「――間に合わなかったかな」
と呟いてそっと頭を垂れた。
駅を出ると津川は、仲間でおべ子のホテルと呼んでいる野村屋ホテルへ外套を脱ぎ、すぐに須磨の家へ電話をかけた、初め女中が出てすぐ佐知子が代った。
「僕です、津川」
「ああ」
津川の声もしどろだったが、電話の向うでも低く叫ぶのが聞こえた。
「いま着いたんですが、杉田の具合はどうですか」
「ちょっとお待ちください」佐知子は答えずに男の声と代った。