후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうそういんてんをみる
正倉院展を観る
吉川 英治
吉川 英治의 正倉院展を観る(しょうそういんてんをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,641자 · 6화면
だが横長の麻布山水図だけはどうもただのアマチュアかセミ・プロ程度の人の余戯らしい。それだけに稚拙愛すべき墨絵で、庶民の天平と、その生活とがよく出ている。そして、この絵に対して、ひょうびょうとしてくるうちには、千二百年前の漁村に身をひきもどされて、鴫の声を耳に寒々と夕がたの飯など思う天平の庶民の一人にいつか自分がなっている。
私はここで一つのことに思いあたった。本来の人間は、生まれながらの人間は――元々みな芸術家なのだ。といっても繩文や弥生土器にみるような長い長い知識の胎内期を出てからのことだが、みなすばらしい芸術家だったのだ。だからアジアの文化は芸術の面ひとつでもこんなにするどい感度で響きあっていた。以下の文明は、逆に、知恵の混迷一途をたどってきたかもわからない。
その社会知識の芽ぶきみたいな面白さがみられるのは、最終の室のさいごのケースにある一切経写司ノ解である。当時の官立写経所の筆業生や装※師たちが、官の支給に不平を鳴らして、食事、衣服、休暇などの待遇改善を要求すべく、その文案を大勢で首をあつめて協議したその下書きがこれなのだ。よくみると、式から六、七行目の余白に、向こうがわにいた一人が、酒も要求に入れろと、どなっていたらしく「酒」