후리가나로 읽는 일본 고전
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わすれえぬひとびと
武蔵野
国木田 独歩
国木田 独歩의 武蔵野(わすれえぬひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,018자 · 192화면
と笑った。
判事の岡さんが何か言って叔父さんを冷やかしたようであったが僕は眠ってよく聞き取れなかった。
『徳さん徳さん』と呼ぶ声がしたと思うと、太い手が僕の肩を揺さぶった。僕はすぐ今井の叔父さんだなと思った。『徳さん、起きた起きた、着いたぞ、さア起きた。』
『眠いなア、』僕は実際眠かった。しかし人々が上陸の用意をするようだから、目をこすりこすり起きて見るとすぐ僕の目についたのは鎌のような月であった。
船は陸とも島ともわからない山の根近く来て帆を下ろしていた。陸の方では燈火一つ見えないで、磯をたたく波の音がするばかり、暗くしんとしている。そして寒気は刺すようで、山の端の月の光が氷っているようである。僕は何とも言えなく物すごさを感じた。
船がだんだん磯に近づくにつれて陸上の様子が少しは知れて来た。ここはかねて聞いていたさの字浦で、つの字崎の片すみであった。小さな桟橋、桟橋とは言えないのが磯にできている。船をそれに着けてわれらみんな上陸した。
たった一軒の漁師の家がある、しかし一軒が普通の漁師の五軒ぶりもある家でわれら一組が山賊風でどさどさ入っていくとかねて通知してあったことと見え、六十ばかりのこの家の主人らしい老人が挨拶に出た。