후리가나로 읽는 일본 고전
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わすれえぬひとびと
武蔵野
国木田 独歩
国木田 独歩의 武蔵野(わすれえぬひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,018자 · 192화면
それよりか海に行こうとお絹の高い声に、店の内にて、もう遅いゆえやめよというは叔父なり、
『叔父さんまだ起きていたの、今汐がいっぱいだからちょっと浴びて来ます浅いところで。』
『危険危険遅いから。』
『吉さんにいっしょに行ってもらいます。』
『そんならいいけれども。』
さアと促されて吉次も仕方なく連れだって行けば、お絹は先に立ち往来を外れ田の畔をたどり、堤の腰を回るとすぐ海なり。沖はよく和ぎて漣の皺もなく島山の黒き影に囲まれてその寂なるは深山の湖水かとも思わるるばかり、足もとまで月影澄み遠浅の砂白く水底に光れり。磯高く曳き上げし舟の中にお絹お常は浴衣を脱ぎすてて心地よげに水を踏み、ほんに砂粒まで数えらるるようなと、海近く育ちて水に慣れたれば何のこわいこともなく沖の方へずんずんと乳の辺りまで出ずるを吉次は見て懐に入れし鼈甲の櫛二板紙に包んだままをそっと袂に入れ換えて手早く衣服を脱ぎ、そう沖へ出ないがいいと言い言い二人のそばまで行けば
『吉さんごらんよ、そら足の爪まで見えるから』とお常が言うに吉次
『もうここらで帰ろうよ。』
『背のとどかないところまで出ないと游いだ気がしないからわたしはもすこし沖へ出るよ』