후리가나로 읽는 일본 고전
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のこされたるえど
残されたる江戸
柴田 流星
柴田 流星의 残されたる江戸(のこされたるえど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,677자 · 80화면
と吾れから値を促し問うて、良時は悪口の言いあい、江戸ッ児はこんなことが面白くてただ他愛もなく、「五銭――十銭――二十銭――しょんべん――」なぞと混ぜかえせば、「貧乏人は黙ってすッこんでろ!」と今にも喧嘩が始まりそう。こんなことで夜の十一時頃までにかなりの商いしてのけるとは存外なものだ。
露店趣味は縁日の以外にもこれを捜ぬるを得べく、上野、浅草の広小路、銀座南北の大通りを東側の人道なぞ、ここには一年三百六十五日、雨の日と風の強い日をさえ除けば、大方の縁日の二つがけ三つがけの出店、殊に夏の涼み時と冬の師走月とは客足も繁くして、露店の数も多きを加え、耳を病みて詰薬した爺さん、眼をわずらって黒眼鏡かけた中年増、若い神さんらしいのもあれば、小狡しい中僧もおる。五、七年前まではかなりの骨董屋だったという四十男の店などには、古渡り唐物とか、古代蒔絵とか、仰々しい貼札しての古道具ずらりと陳べて、いやに客の足元から顔色を窺う無気味さ、こうしたのが数多い中には幾たりかあって、同じ仲間から内々では悪く言われても、「わァしどもァこんな処へ出るんじゃごわせんがな」と、少し頭の禿げかかった旦那らしいのを見かけると、妙にこだわって出て、附け時代のいかさま物を正真正銘で通そうとする不埒、折々は旋毛の曲った兄哥などに正体を見すかされて、