후리가나로 읽는 일본 고전
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のこされたるえど
残されたる江戸
柴田 流星
柴田 流星의 残されたる江戸(のこされたるえど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,677자 · 80화면
とはいつにない優しい声、女房も遉にその声を聞くとき嬉しからぬということなく、アイと素直に福茶を運び来て、「ねえお前さん、今夜こそは除夜の鐘を聞こうじゃありませんか。百八つでしたね」と睦まじいものなり。
こうして歳の大晦日はいつも夜あかし、明けがたにトロトロと火燵ながらにまどろむことはあっても、年男はすぐに若水も汲まねばならず、先ず明けましてお目出度うがすむまでは、ほんとうに安息は出来ない。
見附と御門
三百六十五日の年中行事に因んで、江戸趣味のあれこれをそこはかとなく漁って見た後で、まだ何やらん残っているように思って考え出したのはこの見附と御門、これこそ大江戸随一の形見とも称すべきで、さて見附は山下見附、赤坂見附、四谷、牛込の二、三ヶ所をこれに加うべく、それらいずれも多少の俤はとどめてあるも、今は昔の名残りを偲ぶにもよすが少い。殊に山下なるは殆んどあるかなきかで、これより常盤橋内なるがまだ遥かにその趣はある。
御門は桜田と半蔵と、田安とが最もよく昔のままをあらわし、次いで和田倉門(辰の口)も殆んどそのままだ。他には竹橋御門なおその影を止め、爾余のは馬場先門にしろ、日比谷見附にしろ、今はその趾さえ捜ぬるに困難である。