후리가나로 읽는 일본 고전
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のこされたるえど
残されたる江戸
柴田 流星
柴田 流星의 残されたる江戸(のこされたるえど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,677자 · 80화면
また箱屋のはじまりは、「江戸職人づくし」によると、突込髪にした婆が三味線箱を背負い、前帯に褄をはしょり、素足に下駄を突っかけて片手には小丸提灯、夜道を照らしつつ先立ちして歩いておる。
尤も、この時代には箱屋というのではなく、単にそうした傭女なり老母なりが送り迎えをしたに過ぎない。けれども、濫觴をたずぬればこれがそもそも箱屋の因みをなし、百年この方にいつとなく箱屋なるものが一つの生業として出来たのである。
次に三味線の継ぎ棹というものは、寛政以後に出来たもので、その前は一本棹のものしかなく、傭女や老母なぞがそれを提げて、前にいったような身なりで先達すると、そのあとから裾模様の紋附ものか何かを着、帯を一つ結びのダラリと下げて、お高祖頭巾を被った芸者姿の美しいのが随いてゆく。
ところが、その風俗如何にも際立って目につくので、寛政の改革があってからは、棹を三つ継ぎにして途中は箱で持ちあるき、嵩張りもせず、表立ちもせぬようにしたので、今にこの継ぎ棹世に行わるるに至った。
ついでに言っておくが、芸者の途中を眼立たぬようにすることは、一時町芸者の流行いと盛大して、遂に遊廓の衰靡を来たしたので、時の幕府に哀訴して葭町の菊弥を初め、廓外の芸者を構うて貰い、江戸市中に三人とか七人とかしかお構いなしのシャを残さなかったなぞ