일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ころされたてんいちぼう

殺された天一坊

浜尾 四郎

浜尾 四郎의 殺された天一坊(ころされたてんいちぼう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,716자 · 27화면

아오조라 문고

あなた様方もよく御存じの事と存じますから。

私はただあの頃の御奉行様の御有様を申し上げますでございましょう。

天一坊という名を御奉行様がお耳にお入れになりましたのは、未だあの男が江戸表に参りませず、上方に居た頃だったと存じます。

恐れ多くも公方様の御落胤という天一坊が数人の主だった者と共に江戸表に参ろうという噂が早くも聞えたのでございました。

此の報知を耳になさった時、御奉行様はいつになく暗い顔をなされ、それからは偉い方々と頻りに行き来をなさったようにおぼえます。中にも伊豆守様御邸には屡々御出入遊ばし御密談がございましたが、いずれも天一坊のお話だったに違いございませぬ。

天一坊が愈々江戸に参りました時、御奉行様も伊豆守様其の外の方々と一所に御対面遊ばしました。其の時は伊豆守様自らお調べになったと、申す事でございますけれども、御奉行様も亦はじめて此の時天一坊を御覧になったのでございました。

私は其の夜の御奉行様の御様子を今はっきりと思い浮べる事が出来るのでございます。伊豆守様、讃岐守様、山城守様などと共に天一坊にお会いになりました御奉行様は、其の夜蒼いお顔を遊ばしてお帰りになったのでございます。