후리가나로 읽는 일본 고전
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はは
母
太宰 治의 母(はは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,223자 · 15화면
「若旦那。」
と襖のかげから、女のひとが、新太郎君を呼んだ。
「なんだ。」
と答えて立って襖をあけ、廊下に出て、
「うん、そう、そう、そうだ。どてら? もちろんだ。早くしろ。」
などと言っている。
そうして、部屋の外から私に向って、
「先生、お湯にはいりましょう。どてらに着かえて下さい。僕もいま、着かえて来ますから。」
「ごめん下さい。いらっしゃいまし。」
四十前後の、細面の、薄化粧した女中が、どてらを持って部屋へはいって来て、私の着換えを手伝った。
私は、ひとの容貌や服装よりも、声を気にするたちのようである。音声の悪いひとが傍にいると、妙にいらいらして、酒を飲んでもうまく酔えないたちである。その四十前後の女中は、容貌はとにかく、悪くない声をしていた。若旦那、と襖のかげで呼んだ時から、私はそれに気が附いていた。
「あなたは、この土地のひとですか?」
「いいえ。」
私は風呂場に案内せられた。白いタイル張りのハイカラな浴場であった。
小川君と二人で、清澄なお湯にひたりながら、君んとこは、宿屋だけではないんじゃないか? と、小川君に言ってやって、私の感覚のあなどるべからざる所以を示し、以て先刻の乞食の仕返しをしてやろうかとも考えたが、さすがに遠慮せられた。