일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぼしじょじょう

母子叙情

岡本 かの子

岡本 かの子의 母子叙情(ぼしじょじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,355자 · 153화면

아오조라 문고

老父が青年の息子と二人で、春の夜、喫茶店に連れ立って来るなどという風景も、気をつけて見れば、しんみりした眺めである。

かの女は、だんだん老紳士に対する好感が増して行き、慈しむような眼ざしで青年の姿を眺めていると、老紳士は、暗黙の中にそれを感謝するらしく、

「だが、よく、むす子さんを一人で置いて来られましたな。巴里のような誘惑の多い処へ。まだ年若な方を、あすこへ一人置かれることは余程の英断だ」

老紳士は曾て外遊視察の途中、彼の都へ数日滞在したときの見聞を思い出して来て、息子の青年には知らしたくない部分だけは独逸語なぞ使って、一二、巴里繁昌記を語った。老紳士の顔は、すこし弾んで棗の実のような色になった。青年は相変らず、眉根一つ動かさず、孤独でかしこまっていた。

賑やかな老紳士は息子を連れて、モナミを出て行った。あとでかの女は気が萎んで、自分が老紳士にいった言葉などあれや、これやと、神経質に思いかえして見た。老紳士が年若なむす子を巴里に置く危険を喋ったとき、かの女は「もし、そのくらいで危険なむす子なら、親が傍で監督していましても、結局ろくなものにはならないのじゃありませんかしら」