일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ぼしじょじょう

母子叙情

岡本 かの子

岡本 かの子의 母子叙情(ぼしじょじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,355자 · 153화면

아오조라 문고

規矩男は暫く黙って歩いた。

そのうちに二人はまたいつか規矩男の家の近所に来ていた。黙っていた規矩男は、急にはっきりした声で云った。

「いや、いまにきっと逢せます。然し、僕はあなたに母を逢せる前に聞いて頂きたいことがあるんですけれど……僕が云い出すまで待ってて下さい」

「そう? 優等生型の身辺事情には、いろいろ順序が立っているでしょうからねえ」

「からかわれる張り合いもないような事なんです」

規矩男の家は松林を両袖にして、まるで芝居の書割のように、真中の道を突き当った正面にポーチが見え、蔦に覆われた古い洋館である。

「感じのいいお家じゃなくって」

「古いのが好いだけです。いまにご案内します」

そういって何故か規矩男は去勢したような笑い方をした。その笑い方はやや鼻にかかる笑い方で、凜々しい小ナポレオン式の面貌とはおよそ縁のない意気地のなさであった。

「規矩男さん、あなたを見ていると、時々、いつの時代の青年か判らないような時もあってよ」

すると規矩男は、さっと暗い陰を額から頬へ流し去って、それから急いでふだんの表情の顔に戻った。

「たぶんそうでしょう。自分でもそう感じる時がありますよ」